第112章

翌朝、アリシアは目覚めるなり、満足げに息をついた。夏休みの宿題のうち、書き写しが必要な分はすべて片付いている。暗記しろと言われた箇所も、もう頭に入っていた。

残っているのは読書感想文が数本と、魔薬の先生から出された調合課題だけ。

魔薬なら、もともと手元に備蓄がある。感想文だって、本を読み終えさえすれば、魔法の筆に書かせればいい。

――やっぱり、魔法の筆は偉大だ。

これがなかったら、授業のない時間を今みたいに自由に支配するなんて不可能だっただろう。先生たちの宿題に、余暇のかなりの割合を持っていかれていたはずだ。

起きてグリスナの顔を見るなり、アリシアは真っ先に宣言した。

「お母様、...

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